産業医とは通常の“医師”とは少し異なります。
通常の医師は患者を治療する者として規定されることが多いですが、産業医の仕事は社員に健康に就業していただき、その利益を守ろうとするのと同時に、企業の利益も尊重するものであります。
その仕事内容は、各論として多々ございますが(“産業医業務とは”をご参照ください)、職場環境を改善・維持していくと事に尽きます。
私共から言うものおかしいのですが、産業医が行うことのできる業務は極僅かであると思います。企業という大きな流れの中で、皆様方が懸命に働かれている環境に少しだけお邪魔させていただきます。その中で、皆様の力をお借りして、客観的な外部指標として、健康に関する指針をお伝えすることが助力となれればと考えております。
資格要件としましては、労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について、以下の要件を備えた者でなければなりません。
① 労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識についての研修であって厚生労働大臣の指定する者が行うものを修了した者
② 産業医の養成等を行うことを目的とする医学の正規の課程を設置している産業医科大学その他の大学であって厚生労働大臣が指定するものにおいて当該課程を修めて卒業した者であって、その大学が行う実習を履修した者
③ 労働衛生コンサルタント試験に合格した者で、その試験の区分が保健衛生 である者
④ 学校教育法による大学において労働衛生に関する科目を担当する教授、准教授又は講師の職にあり、又はあった者
⑤ その他厚生労働大臣が定める者
以上はただの資格要件です。
これらが業務内容を規定し得るものではございません。
やはり、社員、企業を想う気持ちが良い仕事するには最も重要であり、唯一の行動原理であると日々感じております。